香川県松市

地方公共団体名:
香川県高松市

課題プロジェクト名:
観光振興 渋滞状況分析・予測、観光客動態分析

背景

1934年に国立公園及び史跡・天然記念物の指定を受けた屋島は、高松市を代表する地域資源であるが、観光客ニーズの多様化や高速交通網の整備等を背景に観光客が減少し、かつての賑わいを失いつつある。
そのため、高松市では、平成25年に屋島活性化基本構想を策定し、官民連携の下、ハード及びソフトの両面から、屋島の活性化事業に取り組んでおり、昨年度には、懸案事項であった、麓から山上までのアクセス道路である旧屋島ドライブウェイの無料化や、山上駐車場整備等を実施した。
これにより、山上を訪れる観光客は増えたが、山上駐車場には、収容台数の制約があり、行楽シーズンなどには、駐車場出入口付近や周辺道路で渋滞が発生するなどの課題も顕在化しており、その対応を含めた受入環境整備が必要となっている。
また、本市を訪れる観光客を増加させ、地域の活性化につなげるため、本市の主要な観光地である屋島への来訪者の動向等を把握・分析することで、効果的な誘客施策を立案・実施していく必要がある。

課題※課題Ⅰ、課題Ⅱはいずれか一方/もしくは両方への応募が可能。

●課題Ⅰ
屋島山上を訪れる車両が短時間に集中した場合、山上駐車場に入場できず、周辺道路で渋滞が発生している。これにより、観光客の旅行行程に遅れが生じ、屋島来訪を断念するケースや、観光客の満足度が低下することも懸念されることから、渋滞の緩和対策が喫緊の課題となっている。

●課題Ⅱ
屋島を訪れる観光客の動向等から、ターゲットや課題等を整理・分析した上で、効果的な誘客施策の活用を図りたいが、現在、観光客の属性(国籍、年代等)や動態(観光の行程や滞在時間)を把握する効率的な手段がない。

自治体が求める解決策(実現したい未来)

●課題Ⅰ
屋島を来訪しようとする観光客に対し、リアルタイムで、山上駐車場や接道の混雑状況(予測を含む。)を発信し、「交通手段の変更」や「来訪時間の変更」を促す。

●課題Ⅱ
屋島への来訪者の属性別の行動を把握し、ターゲットや嗜好、課題等を整理・分析した上で、本市での長期滞在を促す観光客誘致方策を検討する。
また、分析結果等を観光関連事業者にも共有することで、官民連携による観光客誘致及び受入環境整備のための新たな施策展開に生かす。

付加的・発展的な要素

データ解析から施策立案までのプロセスをパターン化できれば、様々なエリアや分野における行政施策の立案に応用することができる。
観光振興による交流人口の拡大は、全国の自治体に共通する課題であり、本件によって、観光施策の立案のための効率的・効果的な手法が確立できれば、その横展開も可能である。その場合、広域的な観光ルートの形成など、自治体同士の連携の促進にもつながり、より効果の大きい観光振興が図られることとなる。

想定する実証実験内容

●課題Ⅰ
屋島を来訪しようとする観光客に対し、リアルタイムで、山上駐車場や接道の混雑状況(予測を含む。)を発信し、「交通手段の変更」や「来訪時間の変更」を促すことを検証する。
例えば、屋島山上駐車場を始め、駐車場に至るまでの複数の車道にカメラを設置し、山上駐車場の利用状況、車道を通行する車両ナンバーや通行量などを把握して、屋島山上が混雑する時間帯をリアルタイムに分析・予測し、何らかの手法により、屋島を来訪しようとする観光客に発信するなど。

●課題Ⅱ
例えば、下記のような取組が想定される。(観光客の動態を分析する他の有効な手段があれば下記に限定しない。)

  • ・レンタカーの移動履歴データを基に、属性別に観光客の動態を分析する。
  • ・SNS解析を基に、属性別に観光客の動態を分析可能か検証する。
  • ・屋島山上駐車場入り口付近に設置している防犯カメラの画像をAI分析し、来訪者の国籍、性別、年齢を把握することが可能か検証する。

求めるベンチャー企業像

観光振興の課題を有する自治体に対するアピールのための実績づくり、地元の知見者とのコネクションや事業の広報的価値を求める企業

●課題Ⅰ

  • ・カメラ映像における文字認識及び解析の技術を有すること。

●課題Ⅱ

  • ・車や人の動態解析技術を有すること。

提供可能なデータ・環境等

●課題Ⅰ

  • ・屋島への車種別来訪台数【過去10年間分】
  • ・高松市が屋島に設置しているカメラの映像データ
    ※分析可能な画質かどうかは不明。必要に応じて、提案者側で設置すること。
  • ・屋島山上駐車場の利用データ(車種別時間別の入庫状況)【平成30年5月26日~】

●課題Ⅱ

  • ・レンタカー会社や高松空港との連携については、市がバックアップする。

本プログラム終了後の本格導入(時期・予算等)

平成31年度以降の予算措置の可能性がある。

その他特記事項

課題プロジェクト①:観光振興において、課題Ⅰ、課題Ⅱと2つの課題を有するが、応募は、両方 / いずれか一方のみの課題への応募とも可とする。