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全力を出すのが怖いって言うけど本気出すのってそう簡単にできることじゃない

世の中には

  • 全力を出すのが怖い
  • 本気を出すことができない

という人が一定数いるようです。

これはかつての僕自身にも言うことができるけど、こういった心理の奥底には『プライドが傷つくのが怖い』という本音があることが多いんですよね。

自分が出せる最大限の力を使って、何も成し遂げられなかった時に自尊心が傷つくのが怖いのです。

自分が失敗するはずがない、自分は有能でありたいと思うのはみんな同じ。

だから、全力を出すのが怖い、本気で取り組むのが怖いと思いつつも、心の奥底では「まぁ本気出したら出来るけどね」なんてことを考えていたりします。

でも、本気を出すことってのは、そんなに簡単じゃないです。

これは今でも常々思うことであるけど、今回はそう考えるに至った過去のエピソードを少し語ってみようと思います。

目次

ある夏の日のできごと

あれは10歳の夏のこと。

僕は友達の浜田くんと隣町で開催される夏祭りに出かけようとしていた。

浜田くん

シローくん準備できた?

少年シロー

うん、じゃあ行こっか〜

その日は近所に住む同級生の浜田くんと隣町の夏祭りに行く約束をしていた。

準備が整った僕たちは午後5時頃、まだ日照りが続く中、片道1時間ほどかかる自転車の旅に出発したのだった。

浜田くんの見た目は少しぽっちゃりしている。

浜田くん

ふ?

お笑い芸人の「ザ・タッチ」をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれない。

スリーサイズの数値がほぼ同じになるような、いわゆるドラえもんのような体型とも言える。

・・・隣町までの道中は意外と険しい。

田舎道で周りは山に囲まれており、下り坂もあればもちろん上り坂もある。

小学生の体力にはこれがなかなかの負荷になる。

御察しの通り、浜田くんには少々ハードだったようで、出発してから数十分ですでに苦悶の表情を浮かべていた

浜田くん

ハァ…ハァ…ちょっと休憩しよ?

少年シロー

…。

浜田くんからの提案で頻繁に休憩が入る。

彼は路肩に座り込むと、自販機で買った、さらっとしぼったオレンジ500ml(ダイドー)をゴクゴクとおいしそうに飲んでいる。

何度か休憩を挟みながら結局、現地に着いたのは午後6時半頃、予定より30分遅れての到着となった。

僕もすっかり汗だくになっていた。

お祭り会場はすでに盛り上がっており、たくさんの露店から甘い、香ばしい、さまざまな匂いが漂ってくる。

気づいたら浜田くんはすでに露店に列をなしていた。ゲンキンなやつだ。

さっきまでの疲労はすっかり吹き飛んでいるようだった。

浜田くん

たこ焼き買ってくる!

浜田くん

焼きそばもあるよ!

浜田くん

かき氷メロン味練乳多めで!

少年シロー

…。

おいしそうに頬張る浜田くんを見ていると、僕もしあわせな気持ちになった。

時計も8時を回る頃、遅くなってはいけないと、早めに帰路につくことに。

来た時のことを考えると、気持ちが沈む。

それはきっと浜田くんも同じだろう。

ふと振り向いてみると、さっきまであんなに幸せそうだった彼は無表情になっていた。

来た時と同じように、長い自転車の旅が始まる。

すっかり暗くなった田舎の山道を浜田くんのペースに合わせながら帰っていく。

そして、しばらく経った時だった。

ドッドッドッドッ

遠くの方から重低音が近づいてくる。

少年シロー

ふ、不良の車だ…。

僕の直感が働いた。

その車は僕たちの近くに来るとスピードを緩めてきた。

ま、まさか…そんなハズは。カツアゲされるぅ!

緊張感がマックスになり、心臓の鼓動も早くなる。

次の瞬間、同時に車の窓がウィィンと開いた。

重低音の主

ちょっといいかぃ?

少年シロー

(お、終わった…)ガチガチブルブル

少年だった僕の心はただただ恐怖に支配された。

すると・・・

重低音の主

この近くでお祭りやってるみたいだけど、どこか知ってる?

と、意外にもただ道を尋ねられただけなのであった。

僕は頭が真っ白になりながらも場所の方向を教えてあげると、「ありがとねー」と車は再び走り出したのだった。

少年シロー

ポカーン…

僕はフ〜ッと、心を撫で下ろした。

しかし、ふと隣を見るとそこに浜田くんの姿がないことに気づいた。

次の瞬間、パッと前の方を見るとそこには車のライトに映し出された山田くんがいた。

彼は全速力で自転車を立ち漕ぎし、上り坂を疾走していた。

その大きなお尻が激しく左右に揺れる様は、まるで「もぎたての桃」を彷彿とさせた。

逸話【踊るピーチ】に学ぶ「本気を出す」ということ
※当時見たオケツのイメージ
少年シロー

右!左!右!左!

生命の危機を感じた時に人は初めて本気になれるのだろう。

新鮮な桃が生き生きと動いている様子から、僕はこの逸話に「大きなカブ」よろしく『踊るモモ』と名付けた。

いつか子どもが出来たら、語り…つぐこともないと思う。

全力を出すとはこういうこと

…言いたいことは分かります(笑)

本来であれば、裏切られた、とかサイテーとか色々と思うところがあるでしょう。

しかし僕は、彼の激しく左右に揺れる大きなお尻を見て、

少年シロー

…なんて生き生きしているんだ。

そう感じました。

あれほど、体力のなかった彼が、表情が死んでいた彼が、こんなにも本気になって坂を駆け上っている

人間、本気になれば自分の限界を越えた行動を起こすことができるのだ。

当時の彼の姿を思い浮かべると、僕はまだまだ本気で取り組めていないなと考えさせられるのです。

そんな遠い昔の思い出話でした。

ちなみにそれ以来、僕は浜田くんのことを信用しなくなった。

本日のエンディングテーマ

全力を出すのは簡単じゃない。

それよりも全力じゃなくてもいいから、淡々と継続することの方が大事だと感じる。

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この記事を書いた人

30代サラリーマン。独身。
2021年1月から不動産賃貸業について勉強を開始。
不動産収入が月50万越えたら脱サラ予定。

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